柔らかくつながる家

ADDRESS

横浜市港北区

DATE

2023/12

COMMENT

お施主様との初めての打ち合わせの時に見せて頂いた、住みたい家のイメージ写真は、すっきりとした、美術館のようなさわやかなインテリアで、その中で陰影とか樹々が窓に映り、風や自然を感じさせる空間の写真でした。そこで空間の内と外との境界の縁取りの無い、柔らかくつながる空間、そのようなコンセプトで設計しました。

LDKと玄関土間、テラスをつなげて、1つの広い空間とし、室内ドアやサッシの額縁、幅木等の「線」は極力排除し、白い塗装の壁、ヒキ板フロアー、大判の床タイルで「面」をつなげて、シンプルで素材を感じる空間にしました。窓を様々なところに散りばめて、空・光・風を取り入れることで、内と外の空間を繋げます。

これからお施主様が暮らす家が、いつまでも街に溶け込めるよう、派手な色は使わず、グレーを基調としています。駅からの帰り道、坂を下る途中、この家をふと見た人が、ぬくもりも感じるように、グレーの外観に無垢の板をアクセントで採用しました。

これからお施主様の暮らし中で、庭に樹々を取り入れ、ゆっくりと完成に近づいていきます。